お子さんが不調を訴えた時に出来ること
長期休み明けなど、学校が再開さらるこの時期に体の不調を訴えるお子さんが増えてきます。
症状は頭痛や腹痛などが多かったりするのですが、それは、体調不良とは別の言い分がある可能性もあります。
- 日常にさみしさを感じている
- 学校に嫌な友達がいる
- 勉強について行けていない
そういった悩みがあって、言いたくても言い出せず我慢してしまいやすい真面目で頑張り屋なお子さんは、体調の不調を訴える事でSOSを発信している可能性がある事もあるんですよ。
もし、お子さんが体調不良を訴えてきて、病院に連れて行っても大した事が無い場合は、お子さんの内面の部分に視点をおいてあげてください。
①どんな症状なのか?を把握する
まずは、お子さんの症状をちゃんと把握してあげましょう。
- 頭が痛い?
- お腹が痛い?
- 腰が痛い?
などなど、お子さんによって、不調の箇所は異なると思いますが、お母さんが最初にする事は、お子さんの症状の把握です。
ここをちゃんとしてあげないと、どんな病院に診察をしに行くか?も見誤ってしまいがちです。
お子さんが自分で説明できれば良いですが、うまく伝えられない事の方が多く、親御さんが把握しておくと診察の時にそっとサポート出来るので良いですよ。
いつもこの子は「〇〇が痛い」と言っているから大したことないだろう…
なんて思わず、お子さんの様子はしっかりみてあげてくださいね。
精神的なことの方が多いかもしれませんが、実は本当に病気だったと言う事もありますので。
②まずは休ませる。
お子さんが休みたいと伝えてきたら、その時は休ませてあげた方が良いでしょうね。
特に、現代の子ども達は「強制」を嫌う節があって、小さな強制が後のトラウマになってしまう事もあります。
お子さんもエネルギー切れで心も体も疲れてる状態かもしれません。
そういう状態では、何も考えられなくなっている事もあるので、問いかけても返事すらない事もあります。
なので、お子さんから「SOS」が発信された場合は、一旦、目の前の課題から遠ざけて、休ませてあげる事も必要になってきます。
休ませて、休む癖がついたらどうしよう?
なんて思うかもしれませんが、ここで無理をさせてしまったら後々もっと大変な事態になる可能性もあるので、まずは休ませてあげてください。
しっかりと休んで充分な睡眠と栄養を摂らせる事に注力してください。
③話を否定しない
お子さんが話をしてきた時は否定せずに、まずは「そうなんだね」とじっくりと聞いてあげてください。
そうすることで、
「話を聞いてもらえる」
「話をしても大丈夫なんだ!」
「弱音と吐いても良いんだ」
そんな風に受け入れてもらえているという安心感をもってくれます。
自分で発信する事の安心感を得た状態なので、親子のコミュニケーションもスムーズになります。
親御さんがお子さんの否定ばかりをしていると、
「何を言っても聞いてもらえない、自分はダメなんだ」と諦めてショック状態になりやすいです。
そうなると、精神的回復と身体的回復に時間もかかってきますので、お子さんの話をしっかり聞いてあげてください。
安心感や親に対する信頼は、お子さんの行動力につながるきっかけとなりますし、お子さんの心理状態をポジティブにする効果もあります。
●ポイント
- どんな不調か?をしっかり聞く
- お子さんがどうしたいか?聞く
- お子さんの話を否定しない
お子さんからの発信するサインを見逃さずしっかりと受け止めて見守りましょう。
そうすることで、お子さんが安心感を覚えたり、自信が芽生えます。
その経験の積み重ねによって、問題が起こったとしても自分で考えて行動できるようになっていきますよ。